当社と一般社団法人HelloWorldは、一般財団法人あしなが育英会(所在地:東京都千代田区、会長:玉井 義臣)の奨学金を利用する高校生に、2024年1月に「まちなか留学」「まちなかロゲイニング」を通した国際交流の機会を無償で提供しました。
2回目となる本取り組みは、スポンサーである三菱UFJフィナンシャルグループと小田急電鉄株式会社の後援を受け、昨年度に引き続き関東で、さらには今年度からは初めて関西エリアにも拡大して実施しました。
支援の内容
HelloWorldは「世界中に1ヵ国ずつ友達がいることが当たり前の社会をつくる」をミッションに、日本に住む外国人のお宅にホームステイし気軽に留学体験ができる「まちなか留学」、外国人とまちを歩き英語でコミュニケーションをとりながらミッションを達成していく「まちなかロゲイニング」を提供しています。
質の高い英語学習・国際交流体験を広くあまねく提供し、子どもたちの視野を広げ、多様性への受容力のある子どもたちを育成することを目指しています。
近年、子どもの「体験格差」は深刻化しており、特に家庭の経済状況などを理由に「体験」の機会を得ることが難しい子どもたちは多くいます。今回は、あしなが育英会が支援する高校生23名に関東でのまちなか留学とまちなかロゲイニングの国際交流体験を無償提供し、関西では高校生とサポーターの大学生63名にまちなかロゲイニングを無償提供しました。
国際交流体験や留学体験は、子どもたちの視野を広げるとともに、自分自身について深く考え、将来の夢や目標を深める機会にもなります。当社は、「すべての子ども達に留学体験を!」という目標の実現に向け、所得などの問題で自費での参加が困難な子どもたちに無償の国際交流機会を提供していくことを通じて、社会的責任を果たしてまいります。
国際交流プログラム開催の様子
2024年1月6日:まちなかロゲイニング in 関東
新宿中央公園にて、23名の子どもたちが6つのチームに分かれ、英語を話す外国人サポーターと一緒に目的物を探したり、クイズを解いたり、動画を撮ったりするミッションを解き、得点を競いました。
2024年1月7日-8日:まちなか留学 in関東
イギリス、フランス、スペイン、フィリピン、メキシコ、アメリカ、トルコ、インド、ガーナ、パキスタン等出身の10組のホストファミリー宅で2日間のホームステイを体験しました。ホストファミリーと英語で対話しながら、その国の料理体験やアクティビティ体験を通して、生活や文化を学びました。
1月28日:まちなかロゲイニング in 関西
大阪万博記念公園にて、63名の子どもたちが17つのチームに分かれ、まちなかロゲイニングを行いました。
あしなが育英会 担当者 安川 憂様からのコメント
最初は「英語」を話せるか心配していた高校生たちですが、ホストファミリーに優しく迎え入れていただき、一生懸命コミュニケーションをとることで、英語力に関わらず楽しさを共有することができると気づいたようでした。まちなか留学を終えた参加者の顔からは、言語や文化を越えて繋がっていける自信を感じました。
また、今年は大阪でも国際交流の機会を増やしていただきました。 まちなかロゲイニングは日帰り開催のため、日頃は、海外や英語へのハードルを感じている高校生たちも思い切ってチャレンジすることができました。「英語は苦手だったけど、今回楽しめたから英語を頑張りたい!」という参加者の声が印象的できた。
たった1日の出来事が、人生を変えるきっかけになることもあります。 しかし、あしなが育英会がサポートする家庭では、経済的な理由が、挑戦の妨げになってしまいます。今回のプログラムで得た自信が、子どもたちにとって、新しい世界に一歩を踏み出していく勇気となると信じています。
参加者からのコメント
・今回のまちなか留学の体験を活かして、何か難しいことがあったとき、ためらわずにチャレンジする勇気をもらったので、今後の人生に活かしていきたいです。
・英語でうまく表現できないと思って気にしてしまったけど、伝えようとすることが大切で、必要であって、身振り手振りで説明すれば伝わることを学ぶことができた。
・今までは少し「英語は話せなくてもいい」と思っていたところがあったが、今回ホストファミリーと交流をして、もっと英語が話せるようになりたいと思ったし、もっと世界中のことを知りたいと思った。
・本当に楽しくて、「失敗してもいいから話すことが大事」という事がしっかり思えた班で最高でした。またこのようなイベントがあるなら参加したいです。
HelloWorld株式会社 Co-CEO 冨田 啓輔のコメント
昨年度に続き第2回目となった、あしなが育英会の支援する子どもたちへの「まちなか留学」「国際交流型まちなかロゲイニング」の無償提供プログラムですが、今年度は三菱UFJフィナンシャルグループ様にもご支援いただき、より多くの子どもたちへの提供が実現しました。
関東だけでなく、関西エリアや、それ以外の地域に住む子どもたちにも、国際交流にチャレンジして欲しいという思いで実現に至りました。 新しいことに挑戦する大切さや、異文化交流を通して、「もっと世界を知りたい」という子どもたちの感想を多く聞きました。
私たちは、「体験格差」をなくすため、色々なパートナーの方と協力し、あまねく全ての子どもたちに多様性に触れる国際交流体験を提供し、「世界中に1カ国友達がいることが当たり前の社会」の実現に向けて取り組みを進めていきます。